中高生が化学や物理、生物などの研究成果を競う全国規模のコンクール「日本学生科学賞」の神奈川県審査で、すすき野中学校の津田夏樹君(3年)が最高賞となる県知事賞を受賞。同校からほかに3件が入賞しており、計4研究が全国対象の予備審査に進んでいる。
学内選考、横浜市の審査を経て臨んだ10月の県審査では、津田君のほか、佐野なつきさん(3年)が県教育委員会教育長賞、伊澤大悟君と岩本愛加さん、藤本瑞稀さん(いずれも3年)のグループが読売新聞社支局長賞、平野陽香さん(2年)が県中学校文化連盟会長賞を受賞した。県内中・高から153作品の応募があり、同作品を含む10作品が入賞している。
昔から昆虫が好きで「アリの触角はどうなっているのか」と疑問に思っていたという津田君は「アリの触角と運動機能の関係〜行動にどう影響しているのか」をテーマに研究。触角のあるアリとないアリ、片方だけあるアリを観察し、エサの察知能力などの違いを調べ「触角が嗅覚や仲間とのコミュニケーションなどに関係している」と結論付けた。
実験では、アリが同じ場所に集まらないよう球体の中にアリを入れて観察するなど、工夫を凝らした。「去年は市の選考で終わり、今回は上を目指していたので嬉しい」と喜びを語る。
また、昨年も県審査で入賞した佐野さんは、前回のテーマを発展させ「温暖化は本当に氷河期をつくるのか?II〜海流の変化と気流の関係」と題し、研究。伊澤君、岩本さん、藤本さんのグループは「ビンから液体を出すときにするトクトク音を科学する」、平野さんは「『プニュプニュ』容器の研究〜運搬容器としての可能性を探る」と題したテーマで取り組んだ。
今回、入賞作品の多さから初の学校賞も手にした同校。担当の小林靖幸教諭は「1、2年かけて取り組んだ作品もあり、生徒たちが頑張った成果が形になった」と話す。全国の予備審査の結果は12月中旬に発表される予定で、通過した30作品が、最終審査に進む。
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