ベーゴマ日本一のコンビニ 新作のファミリーマート
「うちはベーゴマ日本一の店なんだ」。そう豪語するのは、宮田守さん(62)。経営しているのはコンビニエンスストア・ファミリーマート宮田新作店だ。
コンビニなのにベーゴマ日本一? 店を訪れてみると、一般的なコンビニではない。店内には、駄菓子や懐かしい玩具などがところ狭しと陳列されており、コンビニというより駄菓子屋のような雰囲気だ。
宮田さんは、店をオープンした2000年からベーゴマを販売しており「ベーゴマのために店を始めた」のだとか。現在、取り扱っているベーゴマの種類はおよそ60種。ベーゴマを生産する株式会社日三鋳造所の社員は「取り扱いの種類は、宮田さんの店が日本一といってよいと思う」と話す。噂を聞きつけ店を訪れるファンは多く、遠くは北海道から訪れる人もいたという。
宮田さんがベーゴマの魅力にとりつかれたのは今から18年前。当時子どもが通っていた町田市の幼稚園でベーゴマに出合ってからだ。「コマを強くするために、削って改良して遊ぶのが楽しい」とベーゴマの魅力を語る宮田さんは、子どものように目を輝かせる。
店内にはベーゴマ本体のほかにも、改良するために使うヤスリや、床(ベーゴマを回す台)が並び、遊び方を指南するオリジナルDVDまで販売している。日々、ベーゴマを研究する宮田さんは、オリジナルの紐の巻き方「宮田巻きスペシャル」も開発した。
小学校などにベーゴマの先生として招かれることもある宮田さんは「今の子どもが遊ぶのは簡単なゲームばかりで、我慢が足りない。難しいことに挑戦し、成功したときの達成感を感じてほしい。これからもベーゴマの魅力を伝えていかなければならない」と語った。
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5月3日