(一社)川崎青年会議所(川崎JC/青本栄太郎理事長)が昨年末に実施した、高校生が福田紀彦川崎市長のマニフェストを評価する取組みが、「第11回マニフェスト大賞」の最優秀賞(市民部門)に選ばれた。若者に政治参加を促すため高校生と市長が討論する場を設けるなど、全国に先駆けた取組みが高く評価された。
マニフェスト大賞とは、政策提言意欲の向上をめざし、地方自治体の首長や議員、市民団体らを対象に、活動実績を表彰するもの。 川崎JCの取組みは、公職選挙法改正による選挙年齢引き下げを受け、有権者予備軍の高校生に政治参加意識を高めてもらうため、シチズンシップ教育の一環として企画された。任期半ばを迎えた福田市長が就任時に掲げたマニフェストを、10人の高校生が市長と直接討論するなどして検証。また、検証結果などを5段階の「通信簿」という形にして市民に解りやすく伝えた。
こうした取組みが、有識者や大学教授らで構成される同大賞の審査委員から「とても先進的でシチズンシップの教材としても活用可能」と高く評価。応募総数2514件の中から、市民部門でトップとなる最優秀賞を受賞した。川崎JCは「大変光栄。シチズンシップ教育の中にマニフェストという題材を取り入れた日本初の取組みで、高校生にも良い刺激になったと思う。課題に対して目を向ける環境を提供する大切さも再確認できた」と話した。
市長「全国に広めて」
川崎JCのメンバーは今月2日、福田市長の下を訪れ今回の受賞を報告。同OBでもある市長からは「素晴らしい取組み。単にイベントだけで終わらせず全国に広めることが川崎JCの役割だ。若者の政治参加を促し投票率向上にも繋げてほしい」とエール。青本理事長は「次回は市長の任期となる来年に実施したい。最終的には、全国の学校の授業などで取り入れてもらえる仕組みを作りたい」と意気込みをみせた。
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