新年にあたり、本紙では鈴木賢二中原区長にインタビューを行った。昨年の区役所としての取組みや、今年の抱負などについて話を聞いた。
(聞き手/本紙・中原区編集室 有賀友彦)
―昨年は中原区にとってどんな一年でしたでしょうか区長「これまで同様、昨年も小杉を中心に多くの人が区内に転入され、街がますます活気づいてきました。そんな中で新たな取組みとして、〈地域包括ケアシステム〉の土台づくりを進めて参りました。子どもから高齢者や障害者の方まで全ての皆さんが住み慣れた地域で安心して暮らしていくための一体的な体制づくりです。また、川崎市としても次の100年を見据えた新たなブランドメッセージを策定し、市民一人一人の多様性や可能性、新しい価値観などを生んでいこうという思いが込められました。こうした新しい事業を新たな視点で取り組んでいく姿勢を、昨年に引き続き今年も実行していきたいと思います」
―スポーツや文化などにも注目が集まった年でした
区長「そうですね。スポーツでは、川崎フロンターレの活躍はもちろんのこと、新たに開幕した男子プロバスケットボールの国内リーグではとどろきアリーナをホームとする川崎ブレイブサンダースが好調で人気も上昇しています。両チームに加えて、NECレッドロケッツ、富士通フロンティアーズ、富士通レッドウェーブは、中原区に拠点を置くスポーツパートナーで、まさに区民の誇りであり、人と人とを繋げてくれています。また、2020年東京五輪で、等々力陸上競技場が英国代表チームのキャンプ地となることから、現在準備が進められているところです。文化面では、昨年の大ヒット映画〈シン・ゴジラ〉で、中原区や丸子橋などが舞台となり注目を集めました。高層マンションが壊されてしまうのではと心配しましたが、ホッとしました(笑)。自治体として撮影等に協力でき、タイアップイベントにも参加できたことで、話題づくりになったかと思います」
子育て支援・災害対策を推進
―今年の抱負をお聞かせ下さい
区長「昨年9月に実施した区民アンケートで、区役所の業務において、放置自転車対策や駅周辺の環境整備などには一定の評価をいただきましたが、子育て支援や地震・風水害対策などに対して厳しい評価でした。子育て施策については、保育所の新設や待機児童の解消に向けた取組みを進めてまいります。震災等の対策では、昨年、外国人や障害者の方を想定した帰宅困難者訓練なども実施しました。区民の期待に応えられるよう取り組んでまいります」
―最後に区民にメッセージを
区長「小杉周辺以外にもマンションが増えている中で、顔の見える関係づくり、コミュニティの形成が重要課題です。地域の祭りやイベントに参加してもらいながら、子どもたちにとっても”ふるさと中原”になるような街を築いていく必要があると思います。多摩川、等々力緑地、井田山など自然資源も充実した中原区の良さを再認識してもらいながら、これまで掲げてきた”住み続けたい街”へ向け、区民の満足度向上に繋げていきたいと思います」
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