第6回目の公演を来年3月に控える「なかはらミュージカル」の実行委員長を務める 森田 シゲルさん 幸区在住 57歳
楽しむ人生貫く仕掛け人
○…小学生から大人まで毎年約100人の区民キャストが中原市民館で公演する区民手作りの「なかはらミュージカル」。来年3月の第6回公演に向け実行委員長に抜擢、調整役として奔走中だ。「キャストは延べ500人を超え、関係者を含めライフワークにしている人も多い。その思いをしっかり引き継ぎ、責任感をもって全員が楽しめる場を作っていきたい」。
○…2009年に移転した中原市民館の開館記念事業として企画したイベント「なかはらアクトストリート」。音楽、演劇、アートなど様々な表現をする市民団体が交流することで新たな発想を生み地域活性化につなげる―。その思惑通りに誕生したのが「なかはらミュージカル」だった。「大人と子供が同じ舞台で演じられるところが素晴らしい。市民ミュージカルとしては類をみないレベル」。仕事が多忙で十分に関わってこられなかった分、これから還元していくつもりだ。
○…幸区出身。姉と2人で会社を経営し、大型商業施設を総合プロデュースする。公私ともに”仕掛ける”原点は中学2年の時。友人と組んだ音楽バンドを披露するため市内の施設を借り、大人も巻き込んだイベントを成功させた。「自分とは違う世界を見ることができ、新たな発見にも繋がった」。高校の同級生と組んだバンド・米米クラブの初期メンバー。「慶大の三田祭では石井竜也とジェームス小野田と3ボーカルで楽しかったね」。メンバーとは今も交流があり、市民館のイベントゲストに招いたことも。
○…なかはらミュージカルは今回で事業期間が終了し行政からの支援が無くなるため、資金や練習場の確保などを区民が行っていく必要がある。それでも継続させるべく、新たに法人を立ち上げた。「エンターテイメント性を高め、区外からも注目されるミュージカルにしたい。みなが楽しむことが一番。楽しいと思うから一生懸命になれる」。ずっと変わらぬ信念を貫く。
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5月3日
4月26日