中原消防団の第20代団長に4月1日付で就任した 鹿島 連(むらじ)さん 下小田中在住 62歳
人とのつながり「財産」に
○…193人が所属する中原消防団の第20代団長として、地域の防火・防災の旗頭を担う。「団本部、5分団からなる消防団のまとめ役。責任の重さを痛感している」。いつ起こるかわからない火災や自然災害。団員一人ひとりが心構えを持ち、消火、応急救護の知識・技術を磨き、住む地域に還元していく必要性を説く。「地域の事情をを知る団員の役割は大きい。団員の考え方や意見をくみ上げながら、団の活動につなげていきたい」と抱負を語る。
○…下小田中で生まれ育ち、代々続く農家を営む。「小学生のころに、稲を刈り取った後の田んぼで遊んだのはいい思い出」。高校卒業後に就農。ナシを中心とした果樹や、パンジーを育てている。「自分がうまくつくったものを食べてもらって喜んでもらえるのがうれしい」と日に焼けた顔でほほえむ。
○…25歳のときに地元の先輩に誘われて消防団に入団。大戸分団に所属し、火災現場にいち早く駆け付け、我先にと消火活動に勤しんでいた。今は消防隊の後方支援、防火・防災の啓発が主。消防署と連携し、団の指揮を取る役目に変わった。40年近い団の活動で得たもの。それは人とのつながり。幅広い年代、区内の各地域、職業の人が活動する消防団でできた縁は財産になっている。
○…神社の祭りを手伝い、寺の世話人、保護司など、地元での活動は多岐にわたる。一つの役に就いたら、やり遂げないと気が済まない性格。「団長にまでなったのもそれが要因かも」と豪快に笑う。来年、中原消防団は発足100周年を迎える。式典の準備を進めると同時に、不足する団員の確保に努めることも重要な任務だ。「消防だけなく、地域のつながりの中でできる限り貢献していきたい」
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4月18日
4月11日