鎌倉建築組合(立川雄蔵組合長)の有志らが今月7日から15日にかけ、宮城県石巻市を訪れ、被災地の支援活動を行った。
副組合長の高野孔二さんを支援の本部長として17人が参加。現地に集まった各地からのボランティアを指揮しながら、道路のがれきや、家屋内の汚泥の撤去活動にあたった。同組合では、震災直後から組合としての支援を検討し、県外からの受け入れを行っていた同市での活動を決めた。
事前の視察を行いマニュアルを作成、食料やテント、工具など現地で必要な物資はすべて持参した。市内常盤で(有)高野建築の代表を務める高野さんは、阪神大震災の際にも、(株)日向建設(市内台)とともに神戸市で10日間に渡る支援活動にあたったことがあり「その時の経験を活かし、迅速に動くことができた」と話す。
現地で必要になるガソリンや飲料水は、鎌倉市内の企業・店舗が優先的に提供。また、被災地での破傷風を防ぐための予防接種費用を湘南記念病院が負担するなど後方支援もあったという。 到着した、その夜に震度6の余震に遭遇するも、翌日からは重機を使い、市道や路地のがれき撤去に尽力。「見渡す限りの惨状は想像以上でした」と語る。診断士として家屋の状態もチェック。「大丈夫。少し手直しすれば住めますよ」と伝えた住人は笑顔を見せたという。用意した大工道具や一輪車は、まだ用具の足りない現地へ残してきた。 高野さんは「参加してくれた組合の若い世代にとって今回の支援では、得るものも大きかったと思う」と話した。
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