「第3回手創り弦楽器フェア」が、今月12日に鎌倉芸術館で開催され、約400人が来場した。
鎌倉山弦楽器工房(市内寺分)の主催で、同工房の生徒らが制作したチェロ、コントラバス、ヴァイオリン約40台が展示された。また、それらの楽器を使用して、プロのミュージシャンらによる演奏も披露された。
演奏の合間には、会場に並べられた作品を自由に試奏できる時間も設けられ、来場者が楽器を手にとって奏で、作り手による音色の違いを楽しんでいた。作者のコメントや経緯も様々で、「鎌倉彫を長く作っていたが、楽器はその先に音がありおもしろい」「娘への遺品作りに始めたが、やみつきになってしまった」、また「定年後趣味で始めたが、初作品でちゃんと音が出るか不安でした」という人も。
来場者による人気投票も行われ、同工房生徒の南修治さんが出品したヴァイオリンが優秀作品に選ばれた。
同工房主の斎藤範夫さん(69)は、「鎌倉を、イタリアのクレモナのような音楽と芸術の町にしたい」とし、「来年以降も続けていきたい」と力強く話した。
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