戦前、大韓帝国皇太子と結婚した日本人皇族・李方子(1901〜1989)。大船で韓国語教室を運営する鄭明淑さんは約4カ月前から、箱根町にある李方子の記念碑の清掃活動や史実調査に取り組んでいる。
鄭さんがこの記念碑を発見したのは昨年12月。韓国語教師の研修に参加した際、たまたま会場近くを散策し、倒れ掛かった石碑のようなものを見つけた。「汚れを払ってみたら韓国と日本に深く関わりのある人のことが書いてあり、驚いた」と鄭さんは振り返る。
いわば「政略結婚」として嫁いだ李方子だったが、戦後は韓国に帰化し障害児教育にも取り組んだ。こうした事実を知った鄭さんは「これだけ重要な人物を記念する石碑が野ざらしになっているのは残念」と教室の生徒らに呼びかけ、清掃活動などを行っている。
鄭さんは「方子妃は日本と韓国の架け橋となった人。関心を持ってもらうことで両国の友好につながれば」と話し、資料の提供や清掃の参加者を募集している。詳細は【電話】0467・40・5270へ。
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