鎌倉を拠点にミャンマーの子どもたちの支援活動を行っている市民団体「醒土舎」(高橋匡平代表)が、プールの排水用ポンプを贈る準備を進めている。
これは同国の若い水泳選手たちの練習拠点である国立プールの排水装置が古くなり、水を入れ替えられない状態が長く続いていることを受けたもの。
昨年2月、同団体の前代表でヤンゴン専任代表の田端敏生さん(西鎌倉在住)がヤンゴンを訪れた際、窮状を知った。プールの底にはヘドロが溜まった状態だったという。
同団体では企業や個人から寄付を募り、約20万円が集まった。事情を聞いた排水ポンプメーカーの協力により、安価でポンプが提供されたという。副代表の石橋優さんら有志メンバーが5月23日に現地へ赴き、直接手渡す予定。田端さんは「子どもたちが水泳の代表選手になるという希望を持てる環境を整えたい」と意気込みを話す。
1987年に発足した同団体。当初は東南アジア各国を対象に教育支援を行っていた。ミャンマーを支援するようになったのは、2002年に日本人向け観光ガイドの養成講師として田端さんがミャンマーを訪れたことがきっかけ。屋外で行われていた青空教室の様子を見た田端さんは「子どもたちの目が輝いていた。将来この国を引っ張っていくこの子たちを応援したい」と決意した。
これまで文房具や楽器を贈るなど様々な支援を行うとともに、市内腰越中学校や大船中学校などで現地の様子を伝える活動も行ってきた。現在は30人ほどのメンバーで活動している。
啓発イベントも
醒土舎は国際交流理解イベントを6月6日(土)、箱根の児童養護施設「恵明学園」で開催する。午後1時30分から2時20分まで。
会員らがミャンマーの養護学校を訪ねた様子を収めたDVDが上映されるほか、田端さんが体験した横浜大空襲についての講演も行われる。田端さんは「勉強すればチャンスはあると伝えたい」と話している。参加は無料。
問い合わせは同団体【電話】0467・32・7497へ。
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