腰越出身で長谷在住のシンガーソングライター小畑仁さん(29)が初のミニアルバム「風」を先月、リリースした。心地よいギターサウンドにのせて日常の何気ない風景や自然体のメッセージを歌った5曲が収録されている。「自分の音楽に共鳴してくれた人にこの手で作品を渡したくて」と販売方法はライブ会場での手売りがメインだが、イベント出演のオファーも多くファンを増やしている。曲を作るようになったきっかけや、今後の目標を聞いた。
音楽に囲まれた幼少期
ジャズドラマーとして活躍した父の影響で、幼少期から様々な音楽に囲まれて育ったという小畑さん。小学生のころからドラムを始め、高校では軽音楽部に所属した。
しかし同時期にヒップホップに出会い「自分の言葉を音楽にのせて表現できることに衝撃を受けた」。
その後、高校と大学に通いながら都内のクラブで開催されるイベントに多数出演するなど、MCとして活動した。
旅先で曲作り
22歳の時に旅に出たことも大きな転機になったという。「これまで触ったことのない楽器を持っていこう」とギターを携え、アイスランドを目指しユーラシア大陸を西へと進んだ。
「最初はコードの押さえ方から始めた」というが、日本とは異なる文化や人との出会いなど、多くの刺激を得て曲を作るように。また、現地でセッションを繰り返すうちに言葉を超えた音楽の普遍性にも触れた。「たとえ国籍や生きていた時代が違っても、表現をするときは皆同じスタートラインに立っているのだと痛感した。この世界で高みを目指したいと思った」という。
現在は東京、横浜、川崎、横須賀などで演奏することが多いが、「当面の目標はフジロックへの出演」ときっぱり。「そのためにも、次回作の製作に早く取り掛かりたい」と笑顔で話した。
8月6日(土)には「小畑仁のトリオ デ ライブ」が午後7時からソンベカフェ(御成町13の32)で開催される。ワンドリンクオーダー制。小畑さんは「この機会に多くの人に聴いていただければ」と話している。
アルバムの試聴やその他のライブ情報などは公式ホームページ【URL】www.jinobata.comへ。
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