「いつもの道こそ注意を」「電話でお金の話が出たらそれは詐欺」。高齢者に交通事故防止と振り込め詐欺被害の抑止を呼びかける「かもめーる」が8月4日から、市内の高齢者の多い地域を中心とした約4200世帯に配達されている。
これは鎌倉警察署(野崎剛志署長)と鎌倉郵便局(河部正道局長)との連携により実施されたもの。鎌倉郵便局が企業や団体から協賛を募り、文面の作成に鎌倉警察署が協力した。
同署管内では今年7月末までに256件の人身交通事故が発生。そのうち95件(37・1%)は高齢者が関係する事故で、5月にはいずれも高齢者が被害者となる2件の死亡事故も発生している。
また振り込め詐欺は7月末現在で12件の被害が発生。すでに昨年1年間(10件)を超え、被害総額も1050万円に迫っている。特に息子や孫をかたるオレオレ詐欺が10件を占めており、被害者は全て70歳以上の高齢者となっている。
配達初日には警察、郵便関係者のほか協賛企業・団体の代表者らが出席して「配達依頼式」が同警察署で開催され、野崎署長は「こうした形で高齢者世帯に直接呼びかけができることは本当にありがたい。はがきをきっかけに家族の絆を深めて被害を防止してほしい」と話していた。
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