あしがら写中 Vol.16
二宮金次郎について▽JAの報徳支店に建立された黄金の金次郎像は一見の価値がある。記事にあるとおり金づくしなので、中国の方々にも好まれ新たな観光名所になりそう▽至誠、勤労、分度、推譲とともに積小為大や一円融合など、報徳思想を実践した金次郎の生誕の地はいわずもがな、この足柄平野だ。であればこそ、その教えがもう少し行政運営や地方創生に浸透されてもいい▽小田原市と南足柄市の合併を話し合う2市協議をめぐっては特に「一円融合」が求められる。それぞれが分度を立て推譲する、まさに今、両市に求められている姿ではなかろうか▽JA報徳支店で3日に行われた金次郎像の除幕式では、統廃合される富水、桜井両支店の組合員が『一円融合』の文字に共存共栄への思いを込めた。式典の後、金次郎像に近づき「ご利益がありそう」と両手で像をなでた小田原市の加藤憲一市長の姿も印象的だった▽かつて勤労奉仕の象徴とされた金次郎が導きだした「一円融合」を切り口に、地域の課題を見つめなおしてみようと思う。
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