イヌと子どもの交流を通じて 「フレンズ」代表 三上 明美さん
児童養護施設にランドセルや寄付金を贈る「タイガーマスク運動」。こうした運動が全国的に広がる中、ボランティア団体『フレンズ』の代表・三上明美さんは、数年前からみたけ台の「県立中里学園」の子どもたちに対して、イヌとの交流を通じたボランティア活動を続けている。
三上さんがJKC公認訓練士として『フレンズ』を立ち上げたのは、今から8年前。自身が指導したイヌの飼い主に声を掛け、15匹のイヌたちと中里学園を訪れるようになった。『イヌが子どもに噛み付いたりしないだろうか。子どもがイヌを傷つけないだろうか…』。学園を訪れる前は「心配で眠れない日々が1カ月も続いた」という。今ではすっかり定着し、月2回、校庭でボール遊びや駆けっこなどをして、子どもたちの心の糧となっている。また、月1回、自宅で行う茶話会では参加者から善意を募り、毎年クリスマスの時期に合わせて寄付を行う。
先日、長年の活動が称えられ、「第16回青葉区社会福祉大会」ボランティア団体部門で表彰された。
愛犬の能力に魅せられて
約15年前。手足の不自由な少女と、愛犬しゅんとのふれ合いをきっかけとしてドッグトレーナーを目指す。「ワンちゃんとボール遊びがしたい」。生後3カ月のしゅんは少女の気持ちをくみ取り、「もういいよ」と少女が満足するまでボール投げをしたという。「人の心に寄り添うことができるすばらしい能力に感激してしまって」。イヌの能力の高さを伝えようと、5年かけて訓練士の資格を取得。人生の転機となった。
イヌと飼い主の”駆け込み寺”
噛み付き癖など、問題行動があるイヌの飼い主から連日のように相談を受ける。「とても光栄なこと。イヌを通じて、飼い主や子どもの心の糧となっていきたい」。高齢化するイヌのために理学療法を取り入れたマッサージを行うなど、新たな挑戦が始まっている。
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