新校舎が県から表彰 桐蔭横浜大学
地域温暖化対策の取り組みを積極的に行った団体・企業を表彰する「第1回かながわ地域温暖化対策大賞」に、このほど桐蔭横浜大学(小島武司学長)が選出。昨年4月に竣工した大学中央棟の建設において「温室効果ガス削減実績部門」を受賞した。
同賞は、県が09年に制定した地域温暖化対策推進条例に基づいて、温室効果ガスの削減に寄与する取り組みを行った団体・企業などを表彰するもの。公募で集まった26団体のうち、「温室効果ガス削減実績部門」に10団体、「温室効果ガス削減技術開発部門」に5団体が表彰された。
自然エネルギーを利用した新校舎
新校舎は地上6階建て。中央部には、十文字に貫く廊下を設置し、自然採光や自然通風ができる構造となっている。外壁は、遮熱性・断熱性が高い複層ガラスと障子戸を使い、全面ガラス張りに。「ダブルスキン」といわれる省エネ手法を応用した縁側のような回廊を設けることで、校舎の空調エネルギーの低減を図った。そのほか、効率の良い空調換気システムや照明システム、使用状況に応じて外気を取入れるシステムも導入している。また、クールピット(空調用外気を予熱、予冷するための地下スペース)によって地中熱、井戸水を利用。自然エネルギーを積極的に活用している。屋上には、断熱効果が期待される緑化庭園も設けた。
今回、建物の総合環境性能システム「CASBEE横浜」で、最高位のSランクを受けたことなども踏まえて、受賞に至った。同大は「省エネの考え方が評価され、とても光栄。今後も環境にやさしい取り組みを実践していきたい」と話す。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>