6年越しの300Km歩き達成 寺家「のむぎO・C・S」赤間紫織さん
のむぎO・C・S(オープンコミュニティスクール)高等部では9月から10月にかけて、同スクールのある寺家町から長野県北安雲郡小谷村までの約300Kmを歩く「300キロ・トリップ」を実施した=下写真。
元高校教師で同スクール代表の樋口義博さんは1991年、不登校や中退、非行経験者などを受け止める学び場として同高等部を開設。300Km歩く中で子どもたちに、自分の生きる道探しや自信を付けて欲しいとの思いで「300キロ・トリップ」を授業の一環に取り入れてきた。
今回、ボランティアスタッフとして参加した赤間紫織さん(23)は、2回目の挑戦で6年越しの300Km達成を果たした。
「少しだけ成長したかも」
中学時代、髪の毛を染め、暴走族の友達と夜遅くまで遊ぶことも多かった非行経験者の赤間さん。中学3年生の時、更生させたい両親と一緒に同スクールに来た。「あの時はなんとなく親に連れてこられて来ただけ」と当時を振り返る。
初参加したのは17歳の時。「荷物も重いし、毎日歩くのがつらくて…」と、途中で電車に乗り帰宅する。再度合流するも「あの時は100Km位しか歩けなかった、なんとなく歩いただけ」と達成感はなかった。
今回は中学2年生の女子を支えるスタッフとして参加。「(達成できなかった)あの時のこともあったし、また歩いてみようかな」と挑戦した。スクール生をサポートする「お姉さん」として22泊23日の全行程を自炊・テント生活などで、歩き抜いた。「前回通った道が懐かしかった、スタッフとしての挑戦だから、つらいって言いづらかったけど…、自分でもやればちゃんと出来るんだって思った。少しだけ成長したかも」と嬉しそうに話してくれた。
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