青葉区ではこの4月、横浜市立美しが丘西小学校(美しが丘西2の48の1/生出(おいで)宏校長)と学校法人慶應義塾慶應義塾横浜初等部(あざみ野南3の1の3/山内慶太部長(校長))の2つの小学校が誕生する。入学式は、美しが丘西小が4月5日(金)、慶應は4月6日(土)に実施。両校の児童総数909人が新たな門出を迎えることになる。
バス通学児童の解消へ
美しが丘西地区は、開発が本格化した1989年以降人口が急増。同地区内に小学校がないことから、元石川小学校への長距離バス通学児童が発生した。その解消のため、03 年から開校準備を開始。今回の開校にあたり元石川小、すすき野小の通学区域も見直された。児童総数は801人となる(3月29日現在)。区内の公立小学校開校は、07年の黒須田小以来。
富士山や丹沢が一望できる同地区の高台に建設された校舎は地上3階建て。横幅、奥行きがある校舎には、明るさ確保のための中庭「光庭(ひかりにわ)」が随所に備わる。校舎の広さを生かし、図書館のほか廊下にも本棚を設置。市内小学校では初という、8席のブースを設けた個別支援教室もある。
開校前の3月29日、30日には内覧会を開催。石川大翔君(新3年生)は「広い校庭で遊ぶのが楽しみ」、「これでバスの時間と格闘していた朝がなくなる」と保護者は安堵の表情を見せる。開校準備委員会の関戸輝夫委員長は「地域一丸で取り組んだ念願の小学校。開校は大変楽しみ」と話す。6日は保木太鼓連、平川囃子保存会とともに地域祝賀会が開催される。
1874年以来の開校
慶應義塾横浜初等部は、慶應義塾創立150年記念事業で開校。江田駅徒歩10分の学校予定地を08年に取得し、計画を進めてきた。同校の小学校開校は、1874年創立の慶應義塾幼稚舎(東京都渋谷区)以来。4月から第一期生の1年生108人が入学する。
地上4階建ての校舎は、6mある土地の段差を生かし設計された。2つの天然芝グラウンド周辺には四季折々の植栽を設置。教室からは芝生が望め、自然観察ができる。また同校が「目玉」とするのは図書館。動植物図鑑が充実するほか、標本コーナーもある。
3月28日には報道陣向け内覧会を開催。山内部長は「より良い地域になるよう、地元の方々との連携を今後検討していきたい」と話した。
財政状況などにより、開設時期の延期、小中一貫校から小学校のみの開校と変更もあった同校。荏田町宿自治会の青木一泰会長は「ようやく開校でき良かった。児童の安全を地域で見守っていければ」と話す。
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