神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2013年4月11日 エリアトップへ

横浜市 「食べ残し」削減に本腰 全市で協力店募り実践

公開:2013年4月11日

  • LINE
  • hatena

 横浜市は、昨年度関内地区の飲食店や宿泊施設を中心に実施した「食べきり協力店」事業を、今年度は全市で展開する。飲食店などが小盛りメニュー等の導入や持ち帰り希望者への対応などを行うことで、食べ残し等による生ごみの削減につなげることがねらい。利用者の「食」に対する意識の向上も期待される。

 「食べきり協力店」は小盛りメニュー等の導入、持ち帰り希望者への対応、食べ残しを減らすための呼びかけ、ポスターの掲示、その他食べ残しを減らすための工夫のうち、1つでも実践可能な飲食店や宿泊施設が市に登録の上、参加する。協力店は資源循環局のHP(ホームページ)で紹介するほか、ステッカー(=写真)などを店内に貼り、利用者に協力店であることを示していく。

 同様の取り組みはすでに全国各地で行われており、福井県や千葉県など県単位で取り組んで成果をあげている地域も多い。

年間廃棄量3万t

 横浜市の食品廃棄物は、市が把握している2800カ所の大規模事業所だけでも年間約2万7千t。中小事業所を合わせると3万tを超えるとみられる。しかし、異物が混入しているなどの理由でリサイクルが進まないことや、チェーン展開する飲食店で処理コストがかさんでいることを受け、市は同取り組みの導入を決定。昨年6、7月に飲食店が多い関内地区で試験的に実施し、調査を行って、効果を検証してきた。

 実施後、登録店104店舗のうち、64店舗が回答したアンケートでは、約7割が「食品廃棄物が削減できた」と回答。すべての店舗が「今後も参加したい」と答えたことから、全市での展開を決めた。

 調査の中では、「飲食店のみの訴えかけでは限界を感じた。家庭や学校、職場などでの指導も必要」という声もあり、市では今後、社員食堂を持つ企業にも呼びかけていく方針。すでに市庁舎や区役所の食堂にはポスターを掲示している。

 協力店は今月から随時募集中。資源循環局では「多くの店舗に参加してもらいたい」とし、各区の商店街や飲食店組合などにも声掛けを行っていく。また、利用する側にも「店の呼びかけをきっかけに食べ残しはもったいないという意識をもってもらい、家庭料理の作りすぎを減らすことにもつながれば」と期待を寄せている。登録・詳細は資源循環局HPへ。

青葉区版のトップニュース最新6

公立小で環境出前授業

桐蔭学園

公立小で環境出前授業

区と協定、区内全校で

5月2日

子育てに「ゆとり」創出

山中市長インタビュー

子育てに「ゆとり」創出

直接支援で実感へ

5月2日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

防げ、小学生の交通事故

防げ、小学生の交通事故

青葉署「左右確認の徹底を」

4月25日

区制30周年祝い、運動会

少年野球連盟

区制30周年祝い、運動会

大会の開会式と合わせ企画

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊻専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

    4月25日

  • 幸福と訳すな!ウェルビーイング

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

    幸福と訳すな!ウェルビーイング

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    4月25日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.10 専門店の「ニセモノ」にご注意を!

    4月25日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook