朗読劇で届ける「平和の声」―。あざみ野中学校(鬼丸勉校長)3年生有志が現在、修学旅行先の広島平和記念公園内原爆資料館メモリアルホールで発表する朗読劇の練習に励んでいる。
同校はこれまで、修学旅行の広島で平和宣言や詩の朗読を行ってきたが、今年初めて生徒有志による本格的な朗読劇の発表を行う。
「言葉が持つ意味や力で平和を訴える。広島の人たちに横浜の中学生たちが、平和について取り組んできたことを知って欲しい」と企画した木村寛教諭。3学年に声かけしたところ、23人の生徒が集まった。
部活ではない朗読劇
朗読劇では、『少し昔の広島のおはなし』(大野允子作「いない いない いない 四つのひろしま物語」(国土社刊)より/納富俊郎(人形劇団ののはな)脚色)を発表する。認知症の祖母が原爆で亡くした娘を孫と重ね合わせるストーリー。戦争や原爆の真実と向き合う。
練習は、昼休みの約20分間で行っている。サッカー、剣道、合唱、体操部など日頃は、演劇活動とは縁のない部活に所属する生徒たちが集結。「もっと高く声を出した方が良い」など、台本の言葉、一つひとつ大切に練習を重ねている。
「原爆が落とされたのは世界でも日本だけ。経験していない僕たちが原爆の歴史を受け継ぎ、伝えようとしていることを知って欲しい」と生徒の一人、小林慶次君は話す。
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