里山や田園風景が広がる区内寺家町。駅から遠く、決して利便性は高くない。しかし、喧騒を忘れさせる寺家町では今もなお、日本の「ふるさと」の景色や人々の暮らしが垣間見られる。
そんな寺家町にあるギャラリー「JIKE STUDIO」では現在、「寺家映画祭」を開催している。第一章となる今回は、静岡発のドキュメンタリー映画「ちいさな,あかり」(大野隆介監督・撮影/稲葉雄介助監督・撮影)。
23世帯、名字は3つしかない山間集落。静岡市内大沢地区・通称オクシズの人々の暮らしに密着したドキュメンタリー映画。26歳の2人の映画監督が、「今の時代の豊かさとは何か?」を探った。
寺家と重なる景色
「寺家の夏、ビール片手に映画を見られたら」。ギャラリー企画プロデューサーの坂上浩美さんの思いから始まった今回の映画祭。坂上さんから依頼を受け「映画の舞台が寺家町と重なった。寺家で上映すれば興味を持って頂けると思った」と大野監督は振り返る。
畑やお茶仕事、病院、学校など。「田舎だから不便なこともある。でも、そこでは当たり前。そこにその人たちの豊かさがある」と大野監督。舞台となった町を訪ねた坂上さんは、「握り飯でも食べるか?と声を掛けられ。このような交流は、寺家町にもあるんです」
「ふるさと」を感じて
今回の映画は「日本の原風景を感じられると思う」と坂上さん。都会の映画館ではなく街角で観ることに意義がある。「寺家と溶け込む映画を発信しゆったりとした時間軸を感じる映画を今後、発信していきたい」
「寺家映画祭」は8月11日(日)まで。「ちいさな,あかり」は3日、4日、10日、11日上映(予約制、有料)。寺家野菜を使った夏料理付。他6作品、無料上映。
■寺家町435の1【電話】045・350・3804
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