第49回バトントワーリング関東大会が11月3日、埼玉県の深谷ビッグタートルで行われ、県立市ケ尾高校バトン部が高校の部で金賞を獲得。私立校が金賞に名を連ねる中、同部門では公立校で唯一の金賞を果たし、3年ぶり7度目の全国大会に出場する。12月13日に幕張メッセで行われる同大会に向け、部員15人は練習を積んでいる。
大会ではバトンを使った身体表現と音楽表現を競う。演技で流す曲に、同校ではテレビアニメ「進撃の巨人」のサウンドトラックを採用した。「力強さがメンバーに合っている」とコーチが選んだもので、主人公が街を襲う巨人と戦うストーリー。演技の序盤ではメンバーが3つに分かれて異なる動きをしているが、サビから全員が一体になった動きで盛り上げる。バトンを一斉に投げる、息の合った動きが見せ場だ。
精神面、課題に
10月の神奈川県大会を通過し、臨んだ関東大会だったが、「いつものいい演技ができなかった」と顧問の小泉弥生子(やおこ)教諭は振り返る。演技の途中、相手に投げるパスでバトンがドロップ(落下)。メンバーの気持ちが崩れ、その後もバトン落下が目立った。それでも28校中14校が手にする全国出場権を死守した。
部長の宇佐実莉(みのり)さん(2年)は「緊張もあり、落下でメンバーが精神的にのまれてしまった。大会に向け、克服が課題」と気を引き締める。精神面と同時に、曲の力強さが生きるよう、顔の表情を含めた表現をさらに磨こうと練習を重ねる。
「物語の中で巨人に立ち向かう姿を、自分たちと重ねながら演技している。見ている人に、壁を乗り越える勇気を感じてほしい」と宇佐さんは語った。
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