青葉区内でケーキ店を営む藤井克昭さん(78・(株)藤井商事代表取締役)が、2014年度の「現代の名工」として厚生労働省から区内で唯一表彰された。
卓越した技能を持ち、産業の発展に貢献した人を表彰する制度で、1967年度から行われている。藤井さんは59年菓子職人ひと筋で、フランス政府から農事功労章を受けたことも。その技術や自身が考案した焼き菓子「ガトーバー」の普及、洋菓子文化の発展に尽力したことが評価され、(協組)全日本洋菓子工業会から推薦された。「まさかという気持ち。簡単にもらえるものではないので驚いた」と頬を緩める。
美しが丘の「パティスリーデフェール」、あざみ野南の「パティスリーポワロンドール 金のフライパン」を営む同社。ガトーバーは、高級ホテルなどで食後に別室で葉巻を吸う習慣からヒントを得て、30年前に開発された。「いわば癒しの時間。これをお菓子で表現できないか」。試行錯誤を重ね4年かけて商品化。今や全国に広がる人気をみせているという。「素材を理解し吟味していかに引き出すか。そのために手を加える。単純な材料ほど難しい」。
新作の構想も次々浮かび、来春商品化する見通しのものもある。アイデアは夜明けに浮かぶため、枕元にメモ帳が欠かせないという。「お菓子作りは無限。基本があれば、アイデアが浮かんでくる。だから面白い」と笑顔をみせた。
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