神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2015年2月5日 エリアトップへ

もえぎ野公園ため池 外来種増え生態系に変化 「かいぼり」調査まとまる

社会

公開:2015年2月5日

  • LINE
  • hatena
生物を一斉に捕獲した=1月23日
生物を一斉に捕獲した=1月23日

 もともといる生物の生態環境を守ろうと、1月23日に行われたもえぎ野公園ため池のかいぼり(水抜き)。青葉土木事務所は、その際に捕獲した生物の集計を行い、外来生物の増加によりため池の生態系に影響が出ていることを明らかにした。

 土木事務所では調査結果をうけ「外来種の食害により在来種のモツゴなどの小さな魚類が著しく減少し、カワセミの飛来減少など生態系の変化につながった」としている。今後は生き物の放流禁止を訴える看板を設置するなど、啓発を強めていく。担当者は「もともとの環境は手を入れて守っていくもの。自宅で飼育しているカメや魚などを池に放すことはしないでほしい」と呼びかけている。

 今回、捕獲した外来生物はブラックバス92匹、ブルーギル384匹、ミシシッピーアカミミガメ3匹、コイ13匹、錦鯉3匹、金魚2匹、ヘラブナ75匹、カワリヌマエビ属5匹、アメリカザリガニ6匹、ニゴイ1匹で、合計584匹となった。在来生物はトウヨシノボリ6匹、テナガエビ5匹、モクズガニ2匹と多数のヒメタニシを捕獲した。

 調査に協力した横浜市環境科学研究所は、この結果を「想定していたとおり」と話す。2010年の調査で確認されていたモツゴがいなくなったことは「ブルーギルやブラックバスの影響」と分析。「放流は生態系に影響を与えてしまう。マナーを守って池を利用することが大切」としている。

「再びカワセミを」

 同公園に隣接するもえぎ野町内会の杉浦一夫会長によると、以前は姿を見せていたカワセミが2年ほど見つかっておらず「カワセミの写真を撮っていた人たちから、調査を望む声が強まっていた」と話す。今後はモラル向上のため、町内会でも呼びかけを行っていく予定。「在来生物が増えてカワセミにも戻ってきてもらいたい」と願っている。

 今回の調査結果は、2月6日(金)に行われる公園愛護会のつどいで報告されるほか、土木事務所内でポスター展示を行い、一般にも公開される。
 

青葉区版のローカルニュース最新6

国の重要文化財、神奈川県庁本庁舎が5月3日に5年ぶり一般公開

新入消防団員28人が研修

新入消防団員28人が研修

地域防災の一役を担う

4月25日

好成績 区長に誓う

好成績 区長に誓う

日体大SMG横浜

4月25日

今年もこいのぼり元気に

下谷本町の緑道

今年もこいのぼり元気に

藤が丘の飯田さんが掲揚

4月25日

平面作品を募集

平面作品を募集

あおば美術公募展

4月25日

詐欺被害防止に一役

詐欺被害防止に一役

青葉区薬剤師会

4月25日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊻専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

    4月25日

  • 幸福と訳すな!ウェルビーイング

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

    幸福と訳すな!ウェルビーイング

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    4月25日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.10 専門店の「ニセモノ」にご注意を!

    4月25日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook