空と花を描く生徒ら
昭和大学藤が丘リハビリテーション病院で、今年も橘学苑高校＝鶴見区＝の生徒が壁画を制作した。
これは２０１４年から始まった取り組みで、今年で３年目。同校デザイン美術コースの生徒が卒業制作として校内に壁画を描いていることから、病院側が制作を依頼したもの。「歩行訓練等を行う患者さんの励みになるように」と、同院の階段室の壁を使って制作された。今年は１〜３年生27人が参加し、夏休みの１週間を利用して取り組んだ。
今回のテーマは「花の道」。院内の職員の要望を踏まえて生徒が考えた原案の中から、渡辺はるかさん（３年）のデザインが選ばれた。渡辺さんは「リハビリをする場。お花畑を歩くイメージで描いた」と話す。「前進」などの前向きな花言葉を持つ花を８種類選び、構成したという。踊り場には脚立を組めることから、急きょ背の高いヒマワリを描くなど、実際の場所に合わせて変更を重ねた。渡辺さんは「原案よりいい空間になった。患者さんを癒すことができたら」と笑顔で話した。同院の林好彦さんは「今年もとてもいい仕上がり。来年も続けてもらいたい」と話した。
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