青葉区を含む横浜北部と川崎市内の25寺院で、12年に一度の「酉歳地蔵菩薩御開帳」が4月から開催される。酉歳に合わせて行われる御開帳を前に、対象の霊場では準備を進めている。
青葉区は観福寺と千日堂
今回の御開帳は、横浜北部と川崎市内の25カ所が対象で、青葉区内では札番1の観福寺(荏田町328)と札番2の千日堂(市ケ尾町1628の12)が含まれる。このほかに都筑区に7カ所、港北区に7カ所、川崎市中原区に1カ所、高津区に4カ所、宮前区に4カ所、対象の寺や地蔵堂が点在している。
始まりは江戸中期
江戸時代中期、全国的に大飢饉が連鎖反応を起こすように発生し、人々の生活は困窮を極めた。こうした中で心情の安定を図ろうと地蔵信仰が生まれ、地域的に拡大。今回対象となる地域は、当時の「都筑郡・橘樹郡」にあたり、この25寺院の僧侶らが地蔵尊を建立し「酉歳地蔵菩薩」の霊場が作られた。1番札所として全体のとりまとめを行う観福寺の海野昌英住職によると、当時は交通手段がないため1カ所に1日かけ、約25日間で霊場を巡っていたという。「念仏を称え、現在と未来の2世にわたる安定を祈念していた」と海野住職は話す。
期間は23日間
御開帳は、4月16日(日)から5月8日(月)の23日間で開催。霊場ではこの期間に合わせて、札所案内を兼ねた集印帳を発行。各札所でもらえる朱印札を綴じ込められるようになっているもので、集印帳は一冊1500円、朱印札は各札所一律300円の奉納が必要となる。御開帳期間中は、各所の本堂や地蔵堂の前に角塔婆を立て、本尊から塔婆につながる綱を結ぶ。これは「縁の綱」と言われ、この綱に触れることで、仏との縁を繋ぐことができるといわれているという。
各霊場の住職らは今後も月に1回程度打ち合わせを行い、各所の案内図や告知ポスター、集印帳の製作を進める。海野住職は「地域住民の方からも長年親しまれている。沢山の人に楽しんでもらえるようにしっかりと準備をしていきたい」と話している。
前回の2005年の御開帳の時には、約1200人が寺を巡ったという。「最近は御朱印集めが流行している影響もあり、若い世代から高齢者まで様々な方が寺を訪れるようになってきている。ぜひ、12年に1度の御開帳の機会に沢山の方にご参拝頂けたら」と海野住職は呼びかけている。
問い合わせは観福寺【電話】045・911・0123。
|
新型コロナワクチン定期接種は2月28日で終了65歳以上等の方はお早めに接種をご検討ください。(3,000円、接種券不要) |
<PR>
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|