山内中学校正門を入り、右手にある2つのモニュメント「山内によする」。1976年に完成したこのモニュメントは現代彫刻家の田辺光彰氏によるものだ。
当時、同校の教員として美術を教えていた田辺氏。学校のシンボルを作りたいと、生徒と共に複数年かけて制作したこの作品は、田辺氏としても初めてのモニュメントだった。後に国連食糧農業機関(イタリア)に展示する作品を手掛けるなど、世界を舞台に作品を発表していく田辺氏の貴重な初期作品と言えるものだ。
この作品作りに協力したのが、まだ創業して間もない頃の工藤建設(株)だった。田辺氏は同社創業者で現在は相談役の工藤五三(ゆきみつ)氏が卒業生だったこともあり、協力を依頼。工藤氏は母校のためにと快諾し、タイルや生コンなど資材の提供や基礎工事などを行い、作品づくりに協力したという。作品はゆるやかな曲線や台形で構成されており、工藤氏は「山内の丘をイメージしたのではないか」と話している。
なお、田辺氏はJA横浜たまプラーザ支店のモニュメント「MOMI―2007」などの作品も青葉区内に残している。
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