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青葉区版 公開:2019年7月18日 エリアトップへ

悲しみ癒すグリーフケア 区医師会が毎月開催

社会

公開:2019年7月18日

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思いおもいに話をする参加者
思いおもいに話をする参加者

 家族など大切な人を失った人が集い、悲しさや寂しさなどの思いを語り合う「〜グリーフケア・遺族会〜『青い鳥』」が毎月第2金曜日、青葉区医師会館(あざみ野2の31の1)で行われている。

 青葉区医師会が運営する青葉区在宅医療連携拠点が昨年12月から実施しているもので、参加者は5、6人くらいのグループに分かれ、お茶を飲みながら、約2時間にわたり思いを話し、聞く。参加費は無料で、毎回15人程度の参加があるという。

 区民の在宅医療について各種支援、調整をしている同拠点。今後は在宅での看取りも増えてくることが想定されるが、残された家族のフォローまでは難しいのが現状だ。同拠点の管理者で訪問看護認定看護師の岩間慶子さんは「家族に先立たれ、1人ぼろぼろになり、健康を害してしまった人を多く見てきた」と語る。「青い鳥」はそんな人たちの拠り所となればと始まった。「特に男性は奥さんが亡くなると孤独を感じてしまうことが多く、泣ける場もない。同じ境遇の人が集まるこの場なら、安心してもらえる」と岩間さんは話す。

「安心して話できる」

 7月12日に行われた集いに参加した鈴木良一さん(71)は、2年前に長年同居してきた母親を、また、1年前に姉も亡くしたという。「家族を失ってしまったことは大きなショックだった」と鈴木さん。悲しさや寂しさなどの思いが、少しでも前向きになれればと参加するようになったという。「今までは胸の内をさらけ出せなかったが、ここでは安心して話ができる。来てよかった」と話す。まだその悲しみは癒えていないが、「自分のことが落ち着いたら将来は新しく参加する方の力になりたい」と思いを語った。

 グループに混じり、話を聞く岩間さん自身も子どもを交通事故で亡くした経験を持つ。「自分がその時、どれほど苦しかったか。時は解決をしてくれない。自分も別のグリーフケアの場に通い、助けてもらった」と振り返る。「青葉区でも地域の方同士が話をして、気持ちが少しでも晴れれば」と思いを話している。

 次回は8月9日(金)午後2時から4時まで同会館で開催。また、2カ月に1度、夜間も開催しており、次回は7月26日(金)午後6時30分から8時30分まで。こちらは介護付有料老人ホーム「ヒルデモアこどもの国」(奈良町750の1)で開催。いずれも申込は同拠点【電話】045・910・3120へ(受付平日9時から5時)。

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