ガラスの靴やカボチャの馬車、魔法などが思い浮かぶ世界で有名なプリンセス「シンデレラ」。そのおとぎ話にまつわるコレクションのギネスホルダーで、奈良町在住のデザイナー川田雅直さんが12月19日、山内図書館の「あざみ野ブックカフェ」に登場し、シンデレラにまつわる講演を行った＝写真。
小児医療でケアを必要とする子どもたちやその家族の支援のため、２０１４年に自身のシンデレラコレクションの公開を決意した川田さん。以来展覧会などを継続的に行い、一昨年はギネス認定登録と、世界で唯一となる「シンデレラ事典」を出版。今回のイベントはそうした活動を知った同図書館の依頼から実現したもので、地域住民など30人弱が参加した。
川田さんはシンデレラが17世紀にヴェルサイユ宮殿で生まれたことや、魔法が出てこないグリム兄弟の作品などを紹介し、「シンデレラを幸せに導いたのはガラスの靴やドレス、魔法ではなく彼女の優しくて美しい心だった。この考え方を広められれば」と話していた。参加した女性は「こういう見方もあるんだと感心した。改めて見直したい」と感想を話した。
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