神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2020年2月6日 エリアトップへ

NPO法人エキープ 障害者就労の価値高める 地域も協力し事業所新設

社会

公開:2020年2月6日

  • X
  • LINE
  • hatena

 桜台で障害者の就労継続支援B型事業所の4月開所に向け準備を進めている夫婦がいる。福祉と全く別の仕事をしてきたが、知的障害のある息子との生活がきっかけで一念発起。福祉の経験を積み、地域の支えも受けながら、全国で月収平均約1万6千円といわれる福祉作業所利用者の働き方改革をめざす。

 準備を進めているのはNPO法人エキープの藤岡住世さんと早苗さん=写真。桜台の閑静な住宅街の一軒家を借り受け、1階にはカフェ、2階に作業所を設ける。カフェでは早苗さんが経験を活かして本格的なメニューを提供。利用者も調理補助や接客などに参加し、就労経験を積むことができる。2階ではアパレル業界で長年勤めてきた住世さんの繋がりから服飾関係の仕事を請ける。「ビジネスとして成り立たせ、ちゃんとした工賃を払えるような仕組みにしていきたい」と住世さんは意気込みを語る。

低月収の現状変えたい

 藤岡さん夫婦が事業所運営を志したのは6年前。自閉症児と家族を追ったドキュメンタリー映画への出演依頼を受け、「自閉症を公表するようで悩んだが、私たちの経験が同じように悩む家族の役に立つなら」と決断。自ら上映会を青葉区内で行ったり、保護者向けの障害者就労勉強会を開くなど「カミングアウトした立場として、積極的に情報発信する役割を担わなければ」と動き出した。

 そして、障害児を育てる中で大きかったのが就労の問題。雇用契約を結ばないB型事業所では全国平均の月収が1万6千円前後という現状に、「国が変わらないなら、自分たちで新しい形を作らなければ」と決意。3年まえに早期退職し、福祉の資格などを取得。「価値ある仕事を企業と契約し、しっかりした対価を受け取れる内容の受注」を進めている。

 事業所の名称は「桜台メゾン」。場所探しには大家や地域の協力もあり、最高の環境が整った。現在は4月の開所に向け、行政に申請が進んでいる。詳細は「エキープカフェ」で検索を。

青葉区版のトップニュース最新6

区内で記念イベント

国際園芸博

区内で記念イベント

開催まであと3年

3月14日

横浜総合病院で投与開始

認知症新薬レカネマブ

横浜総合病院で投与開始

市内医療施設で唯一

3月14日

地元青葉区に優勝報告

地元青葉区に優勝報告

桐蔭学園高校ラグビー部

3月7日

認定NPO取得をお祝い

森ノオト

認定NPO取得をお祝い

1日に報告会と交流会

3月7日

「大谷グローブ」活用に協力

市ケ尾高校野球部

「大谷グローブ」活用に協力

地域貢献で児童を指導

2月29日

特養待機者減へ新指針

横浜市

特養待機者減へ新指針

居住費などに独自助成

2月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 悠先生のちょっと気になる目のはなし

    「花粉症?春先に目が痒くなる、対処法は?」 コラム【32】

    悠先生のちょっと気になる目のはなし

    3月14日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook