震災時に診療可能な病院や診療所、歯科医院と開局中の薬局を示す「災害時医療のぼり旗」の掲出訓練が青葉区内で3月11日と12日の2日間行われた=写真。
横浜市では震度6弱以上の地震が発生すると、「診療中」「開局中」と書かれたのぼり旗を目印に掲げることになっている。今回の訓練は青葉区医師会が東日本大震災から9年が経ったタイミングで災害を忘れてはいけないと区役所に申し出、歯科医師会と薬剤師会に協力を呼び掛けて行われたもので、多くの会員が参加した。
発災直後は患者の緊急度や重症度に応じて災害拠点病院から災害時協力病院、地域の診療所まで分かれて対応する。黄色ののぼり旗を立てている診療所では入院を要しない外傷や疾患の応急医療を受けることができるほか、歯科医院は歯が折れるなど口腔内の外傷や入れ歯の破損などに対応する。また、薬局は通常通り開局していることを示す。一方、区内唯一の災害拠点病院で、生命の危機がある重症患者を受け入れる昭和大学藤が丘病院は赤色の「診療中」のぼり旗だ。いずれも区民に分かりやすく示すのが狙いだ。
医師会の山本俊夫会長によると、今回はのぼり旗の掲出だったが、ビルの中にある診療所も多いため、吸盤で貼り付けるタイプの表示も活用していく方針だという。山本会長は「自分たちの意識向上と区民に取組を知ってもらう機会になった。今後は1年に1度続けていきたい」と語った。
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