青葉区地域子育て支援拠点ラフールなどを運営する「特定非営利活動法人ワーカーズ・コレクティブ パレット」が3月15日で設立20周年を迎えた。理事長の山田範子さんに同法人のこれまでの歩みと子育て支援の変化を聞いた。
「20年前は働いていない人が区内で子どもを預けられる場所はほぼなかった」と話す山田さん。パレットは子育て世代の多い青葉区で「働いている、いないに関わらず、子育てしている人の力になりたい」との思いが原点。2000年に市ケ尾町にリフレッシュや仕事など理由を問わずに子どもを一時預かりする「子どもミニディサービスまーぶる」を開所したのが始まりだ。運営は有志と賛同者らで出資し合うワーカーズ・コレクティブの形。運営基盤を整え、当初から継続的支援を目指したことも特徴だ。
「パレット、まーぶるの名前は『いろんな色を持つお母さんや子どもの色を消さないで』『混ざり合って成長できるように』との願いを込めています」。障害の有無に関わらず共に保育し、外国など文化の違う親や、ひとり親の力にもなりたいという。
その後、親子で過ごせる「親と子のつどいの広場ぴよぴよ」や放課後児童クラブ「いるかくらぶ」の開所など、子育て中の人の声を聞きながら、事業は発展。区内全域でも「さまざまな子育て支援の場が広がっていった」と話す。
「困ったらSOSを」
制度や支援体制が充実してきた現在だが「制度の隙間から漏れる困り事にもいずれボランティア等の形で対応できれば」と今後について語る。
また「今のお母さんには頑張り過ぎなくていいよと伝えたい」と山田さん。子育て中も働き続けなければと社会的なプレッシャーを感じている人も多く、「人生100年時代と言われるなか、5年10年くらい子育てに専念してもいいし、働いてもいい。色んな人がいていいはず」。子どもを叩きそうになったときや赤ちゃんが泣き続けて困っているとき等、「困ったら支援拠点に電話するなどSOSを発信してほしい」と話す。
ラフールでは子育て支援情報の集約・提供を行い、子育て相談も受け付けている。相談はラフール(青葉台)【電話】045・981・3306又はラフールサテライト(市ケ尾町)【電話】045・979・1360。※「ひろば」は新型コロナウイルス感染防止で休止中、絵本の貸出は有り
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