神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2020年10月22日 エリアトップへ

横浜市居住支援協議会 外国人の相談窓口開設 国の人手不足対策と連動

社会

公開:2020年10月22日

  • X
  • LINE
  • hatena
受付窓口の様子
受付窓口の様子

 横浜市と不動産関係団体などで構成される「横浜市居住支援協議会」が10月1日、外国人世帯に対する住まいの無料相談窓口を初めて開設した。外国人人口が増加する中で国は、人手不足対策として受け入れを進めたい考えがあり、今年度入居に関する助成を予算化。市はそれを活用しながら生活基盤となる住まいの支援をより加速させていく方針だ。

 同協議会は2018年設立。外国人や高齢者、障害者など入居差別を受けやすい「住宅確保要配慮者」が、民間賃貸住宅へ円滑に入居・居住できるための支援を目的に活動を続けている。

 今回の窓口開設は国土交通省が今年度から初めて「外国人の入居を円滑に進めるための取組」に財政支援することを受けたもの。具体的には市内在住・在勤の外国人世帯に向けて、入居時に必要な手続きから入居中の相談、退去時手続きなどを支援。賃貸不動産の物件内見や契約の際に同行することもあるという。

 市建築局担当者は「国の支援は地域の人手不足対策の一つとして行っているもの」と説明。「今回の事業化は国の財政支援を最大限活用し、外国人の居住支援をより強化していくもの」と窓口開設の経緯を語る。

 神奈川労働局によると県内の人材不足職種は保育士やとび職など主に5職種あり、特に介護職の有効求人倍率は20年8月時点で15・26倍と顕著だ。市担当者は「今回の支援で、人手不足の職種などを担う外国人の住まい探しの一助になれば」と話している。

「戦前から続く入居差別」

 市から委託を受け窓口を担当するのはNPO法人かながわ外国人すまいサポートセンター(裵安(ぺいあん)理事長)だ。県が行う外国人の入居差別問題を解消する取り組みを背景に2001年に設立。裵理事長は「戦前から外国人籍というだけで入居差別が行われてきた。国が財政支援するという話は一つの前進」とする。

 窓口の対応言語は英語や中国語、スペイン語など10カ国に及ぶ。裵理事長は「自分たちにできるのは目の前の問題に取り組むこと。今後も継続していきたい」と語った。(問)かながわ外国人すまいサポートセンター☎︎045・228・1752

青葉区版のトップニュース最新6

公立小で環境出前授業

桐蔭学園

公立小で環境出前授業

区と協定、区内全校で

5月2日

子育てに「ゆとり」創出

山中市長インタビュー

子育てに「ゆとり」創出

直接支援で実感へ

5月2日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

防げ、小学生の交通事故

防げ、小学生の交通事故

青葉署「左右確認の徹底を」

4月25日

区制30周年祝い、運動会

少年野球連盟

区制30周年祝い、運動会

大会の開会式と合わせ企画

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映 みなとみらい文化映画横浜青葉区

4月30日〜5月6日、「SEASIDE CINEMA 2024」

4月30日~5月6日

青葉区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊻専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

    4月25日

  • 幸福と訳すな!ウェルビーイング

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

    幸福と訳すな!ウェルビーイング

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    4月25日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.10 専門店の「ニセモノ」にご注意を!

    4月25日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook