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青葉区 教育

公開日:2021.03.04

山内小
旭山動物園にリモート遠足
音楽との融合も

 横浜市立山内小学校の5年生が2月25日、北海道の旭山動物園とオンラインでつなぎ、総合学習の時間を使ってリモート遠足を行った=写真。



 当日は同園の坂東元園長がキリンやカバ、ペンギン、アザラシ、トラなどの飼育エリアを開園前に巡り、生態を丁寧に解説。質問コーナーも設けられ、児童は活発に質問していた。終了後、児童からは「画面越しだったけれど(新型コロナで)動物園に行けない中で、いつものように楽しめた」「分かりやすく説明してもらえてよかった」などの感想があった。



 一方、坂東園長は通常の遠足だと、大人数に説明することは難しいと話し、「オンラインだからできる有効な方法」と振り返った。また、この機会を通じて動物に関心、興味を高めてほしいとし、「コロナ終息後に身近な動物園に行ってもらえれば」と思いを語っていた。



 同小の佐藤正淳校長はオンラインでの学びに「時間や空間の壁をなくすことができる」と評価。教員側のノウハウ蓄積につながったほか、「子どもたちが遠隔でのやり取りを当たり前のこととして考え、アイデアを持てるようになる」と授業を振り返っていた。



ハマのJACKが企画



 今回の取組を企画したのは、NHK交響楽団のバイオリニストであり、クラシック音楽の普及活動を続けている特定非営利活動法人「ハマのJACK」の理事長を務める三又治彦さん。



 自身も同小に子どもが通う保護者でもあり、コロナ禍で動物園に行けない子どもたちの学びの機会になればと、元々繋がりはなかった同園と交渉して協力を取り付けたという。



 同園からは動物の様子を撮影した映像の提供も受けており、そのイメージを元に作曲も。三又さんほかN響有志メンバーで演奏も収録済で、児童に描いてもらった動物の絵と組み合わせて今後、動画を制作するという。



 「動物を見て感じたことを子どもたちは絵で、自分たちは演奏で表現する。その違いも学んでもらえたら」と三又さん。動画は3月中旬に完成予定で、訪問演奏も考えているという。

 

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