「ミル見る隊」に感謝の意
神奈川県警が本部長褒章
3月14日
横浜市立山内小学校の5年生が2月25日、北海道の旭山動物園とオンラインでつなぎ、総合学習の時間を使ってリモート遠足を行った=写真。
当日は同園の坂東元園長がキリンやカバ、ペンギン、アザラシ、トラなどの飼育エリアを開園前に巡り、生態を丁寧に解説。質問コーナーも設けられ、児童は活発に質問していた。終了後、児童からは「画面越しだったけれど(新型コロナで)動物園に行けない中で、いつものように楽しめた」「分かりやすく説明してもらえてよかった」などの感想があった。
一方、坂東園長は通常の遠足だと、大人数に説明することは難しいと話し、「オンラインだからできる有効な方法」と振り返った。また、この機会を通じて動物に関心、興味を高めてほしいとし、「コロナ終息後に身近な動物園に行ってもらえれば」と思いを語っていた。
同小の佐藤正淳校長はオンラインでの学びに「時間や空間の壁をなくすことができる」と評価。教員側のノウハウ蓄積につながったほか、「子どもたちが遠隔でのやり取りを当たり前のこととして考え、アイデアを持てるようになる」と授業を振り返っていた。
ハマのJACKが企画
今回の取組を企画したのは、NHK交響楽団のバイオリニストであり、クラシック音楽の普及活動を続けている特定非営利活動法人「ハマのJACK」の理事長を務める三又治彦さん。
自身も同小に子どもが通う保護者でもあり、コロナ禍で動物園に行けない子どもたちの学びの機会になればと、元々繋がりはなかった同園と交渉して協力を取り付けたという。
同園からは動物の様子を撮影した映像の提供も受けており、そのイメージを元に作曲も。三又さんほかN響有志メンバーで演奏も収録済で、児童に描いてもらった動物の絵と組み合わせて今後、動画を制作するという。
「動物を見て感じたことを子どもたちは絵で、自分たちは演奏で表現する。その違いも学んでもらえたら」と三又さん。動画は3月中旬に完成予定で、訪問演奏も考えているという。
|
|
|
|
被災地への思い、絆でつなぐ3月14日 |
|