新型コロナの影響もあり、自然災害があっても避難所に行かず自宅で生活を続ける「在宅避難」が注目される中、都筑区の東京ガスライフバル横浜北が「エマージェンシーハウス」を開設し、先月開所式があった。在宅避難のノウハウを展示し、「7日間」過ごせる備えを啓発している。
「実物を見ることで実感が伝わり、子どもたちには問いかけて見せる工夫もできた。こうした施設は今まであまりなかったのでは」と話す東京ガス横浜中央エネルギー株式会社の原文比古社長。
エマージェンシーハウスは非常時の備えの具現化を目的に、同社ショールームの一画に約70平米の展示ブースを整備。「7日間」をキーワードに災害時に自宅での生活に必要なものを実物で展示する。
例えば家族で必要な7日分の飲料水をペットボトルで並べたり、賞味期限が近づいた食料品から使うローリングストックに便利なアイテムを展示したりと、非常時の生活に便利な備えを紹介している。
また実際の家庭を模した部屋も整備。災害に強い家電や便利な生活用品のほか、家庭用燃料電池「エネファーム」を設置し、来場者が触れて体験できるよう工夫した。
開所式には同社関係者のほか、開設に携わった関連企業の関係者ら約20人が出席。あいさつに立った小室元次会長は「施設をオープンにして地域の多くの人に見てもらえるよう今後も地域に役立つ取り組みを進めたい」と話した。
今後は同支社が管轄する都筑区、青葉区を中心に小中学校の見学を受け入れるほか、ショールーム一般見学者も利用できる。施設に関する問い合わせは同支社【電話】045・943・8880へ。
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