本紙では、区長に就任して2年目を迎える岡田輝彦青葉区長に新春インタビューを実施。昨年の振り返りや青葉区の今後について話を聞いた。(聞き手/本紙・青葉区編集室編集長渡部賢)
――区長就任1年目の2010年を振り返り、印象に残っている出来事やイベントはありますか?
区長―区内の各地域で夏まつりや運動会など、ふるさと青葉区を醸成する取り組みが熱心に行われていることが印象的でした。
青葉区役所としても、ふるさと歴史ウォークや区民まつりといったイベントを区民の皆さまと協働で開催させていただきましたが、本当に多くの方々のご協力をいただき、盛大に実施することができました。
昨年を振り返りますと、青葉区の恵まれた人的資源を生かした、様々なイベントが実施され、私自身、非常に充実した1年を過ごさせていただきました。
――区政運営方針の進捗状況、今年の重要課題や解決への取り組みは?
区長―今年度の区政運営方針は、子育て支援や福祉・保健の充実をはじめとした6つの柱を掲げ、区民の皆さまのニーズに応えられるように取り組んでまいりました。特に待機児童対策については、喫緊の課題として取り組んでいます。
例えば、待機児童の受け皿確保を目的に、一般の居宅等の家庭的な環境のなかで児童を保育する家庭的保育事業を、昨年9月から2カ所実施することができました。10月には、たまプラーザ駅に新設の保育所がオープンするなど、一つずつ、着実に取り組んでいるところです。また、新たな試みとして、今年待機児童となってしまった児童を抱えていらっしゃる全世帯へのアンケート調査や情報提供を実施。引き続き、待機児童対策を中心とした子育て支援の取り組みを進めることが必要だと考えています。
今年の重要課題や解決への取り組みについては、区民の皆さまに「青葉区に住んで良かった」と思っていただける、また、区外の方には「ぜひ青葉区に住みたい」と思っていただける、「選ばれる街」をキーワードにまちづくりを進めてまいりたいと考えています。
具体的には、【1】待機児童対策をはじめとした子育て支援を含む安全・安心なまちづくり、【2】青葉区の魅力である洗練された街並みと自然との調和、【3】福祉・保健の充実や健康・長寿のまちづくり、【4】文化・スポーツ振興などの柱を掲げて、区政運営に取り組みたいと考えています。そして、それらを取り組むにあたっては、人と人との「つながり」や、自治会町内会をはじめとした地域の団体との「つながり」、そして区内の大学との「連携・つながり」と、様々な「つながり」をさらに深め、広げていくことが重要だと考えています。
――青葉六大学連携の現状と今後の展開は?
区長―昨年9月から11月までの3カ月間にわたって「青葉6大学連携講座」を開催いたしました。また、4月のチューリップまつりでは、日本体育大学のゴルフ部に参加していただき、ゴルフスイングのスピード測定のイベントを実施。そのほか、保健活動推進員が選んだ健康づくりのためのウォーキングコースを横浜美術大学の学生と一緒に歩き、マップを作成するなど、昨年1月の6大学との協定締結後、各大学と連携した取り組みをいくつも進めることができました。
区民意識調査の結果では、区内の大学に期待することとして、約4割の皆さまが「図書館の区民向け開放」や「災害時の避難場所としての施設開放」を、約3分の1の皆さまが「区民向けの生涯学習講座の開講」と回答されています。青葉区としては、今後も青葉6大学連携講座を開催するとともに、区民と区内の大学とのつながりがさらに深まるような取り組みを進めたいと考えています。
――最後に、区民に向けたメッセージをお願いします。
区長―これからも、この街で生活する皆さまの声を良くお聞きし、また、ご協力をいただきながら、「この街で住んでいて良かった」と一人でも多くの皆さまが実感していただけるようにしていきたいと思います。
子育て世代が多く住む若い世代の街でありながら、高齢期を迎えた人も元気に活躍する”アクティブシニア”の街である青葉区の個性や特色を活かしたまちづくりを進めてまいりますので、よろしくお願いします。
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