自治会の垣根を越えて誰もが利用できる集会所が今秋、美しが丘第六公園(平津三差路交差点そば)に誕生する。この集会所建設は先月、市民発の環境整備を市が助成する「平成22年度ヨコハマ市民まち普請事業」で採用されたもので、区内での採用は今回が初めて。発案した美しが丘西部自治会建設委員会は「地域や世代を越えたお茶の間サロン的な集会所にしたい」と期待を寄せる。
建設場所となる美しが丘第六公園は、公園から徒歩5分圏内に計6つの自治会がひしめく。自治会館がない自治会では、個人宅を転々としながら班長会などの集会を開催してきた。「毎回場所を決めるのも大変だったので、該当自治会以外は利用できない自治会館ではなく、地域で共有できる集会所を作りたかった」と建設委員会メンバーは振り返る。
まち普請事業では、1次書類審査と先月行われた最終プレゼンテーションを通過し、地域事業として採用された。メンバーは公園利用率を調査し、「西部自治会以外の利用率が6割」と美しが丘第六公園が様々なエリア住民に利用されている公園と発表。また、近隣エリアは高齢者率が区内でも比較的高かったことから、集会所を一時緊急避難所として活用することも発案した。「毎日多くの地域住民が訪れ、愛されている公園。子どもからお年寄りまで利用できるより良い集会所にしたい」とメンバーは話す。
名称は「平津SUNサロン」
公園内の空き斜面を活用し今年夏までに集会所建設を開始する。公園広場から集会所はスロープでつなぎバリアフリーに。室内には台所やトイレ・防災備蓄庫を完備し地域開放を行う。
整備や利用者サポートなどを行う集会所運営ボランティアには既に約30人の地域住民が申し出ている。
「紅茶」「ダンス」「英会話」「体操」など運営ボランティアの特技を生かしたイベント企画なども今後、本格的に決めていく予定だ。「地域や世代のバリアがない空間にしたい」と建築士として設計に携わる、建設委員会メンバーの西岡麻里子さんは話す。
集会所名称は、西部自治会住民公募で公園近くの交差点名にちなんだ「平津SUNサロン」に決定。「太陽のように温かい地域交流ができる集会所にしたい」とメンバーは完成に向け意気込む。
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