藤が丘ナチュラーレ・ボーノ 惣菜店が市の支援事業に 地産地消コンセプトに9月開業
横浜市が行う農業振興と地産地消の活性化支援事業にこのほど、藤が丘のイタリア料理店「(有)ナチュラーレ・ボーノ」(植木真代表)が始める『地場野菜の惣菜店』など、4事業者のプランが選ばれた。区内の事業者が同支援事業に選ばれるのは初めて。
同支援事業は、横浜産の農畜産物を使った新商品の開発・販売や今までにない地産地消に取り組む企業などへ、助成金を支援するもの。市内中小企業やNPO法人などを対象に今年3月から4月に募集が行われ、6事業案の応募があった。経営や農業関連の専門家によって構成された委員会が、事業申請者のプレゼンテーションを検証した後、審査・選考を行い、4つの対象事業を決定した。
市環境創造局担当者は「農業振興や地産地消はもちろん、ビジネスモデルとして成り立つように継続的な支援をしていきたい」と話している。
地元野菜の販路拡大を
「ナチュラーレ・ボーノ」は、旬の地場野菜を積極的に取り入れたイタリア料理を提供しているレストラン。青葉・都筑・港北・緑区から、トマト、ナス、ズッキーニなど年間を通じて300種類以上の野菜を仕入れ、店内メニューに活用している。オーナーシェフでもある植木さんは直接農家へ行き、市場に出回らずに廃棄される野菜や直売所で売れ残る野菜を数多く見てきた。この売れ残る野菜の販路拡大のため「地産地消惣菜店」のプランを、長い間温めてきた。
新しくオープンする惣菜店は、地産地消と薬膳がコンセプトとなっている。旬の地場野菜を使用した惣菜は、イタリアンに限らず、和・洋・中と取り揃えていく方針。糖尿病や高齢者向けの低カロリーでヘルシーな弁当なども販売する。また、店舗の場所は現在、藤が丘・青葉台周辺で検討中。9月上旬のオープンを目指している。「これからはトマトやキュウリなど、旬の横浜野菜の魅力を消費者に伝え、地元農業の活性化につながれば嬉しい」と植木さんは話す。
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