青葉消防署によると、今年6月から8月19日現在までの区内熱中症救急搬送者数は30人。昨年同日比の48人から18人減少していることがわかった。市内は、482件で昨年同日比715件から233人減少。「今年は全域で減少傾向にある」と同署は話す。
減少の要因について同署は昨年に比べ、震災の影響による東京電力の節電が緩和されていることが挙げられるという。「今年は広報やチラシなどで、室内が28度以上になった場合は、エアコンや扇風機を使うよう呼びかけることが積極的に出来ている」と同署。また、「高温注意情報がテレビなどの速報で流れているのも、各家庭での注意喚起につながっているのでは」と話す。
各地で対策強化
区内各地では、今年熱中症対策を強化。市ヶ尾にある屋内型施設「青葉スポーツセンター」では今年、自動販売機を1台増やし4台に。新たに設置した自販機では、1リットルのペットボトルや栄養補給のゼリーが購入できる。「利用者が積極的に水分、栄養補給できるよう環境を整える対策に踏み切った」と話す。
部員120人と区内中学校のソフトテニス部では一番の部員数を持つ、あざみ野中学校同部も対策を強化している。5リットル入りのタンク水や発泡スチロールを持ち込み、氷を常備。「炎天下でもすぐに体を冷やせる環境を作り、継続して対策を行っていく」と木村寛顧問は話す。
今後も引き続き注意を
同署によると、昨年区内では9月22日まで熱中症搬送が発生。9月にかけても引き続き注意が必要となる。また、昨年同様、屋内での発生や部活などの運動をする若い世代での搬送が多い。今後の対策について同署は、「水分をこまめにとり、室内の場合は冷房を効率的に取り入れていって欲しい」と対策を呼びかける。
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