美しが丘公園 排水溝整備で冠水対策 来年1月中に完了予定
大雨時に水がたまりやすく、被害のあった美しが丘公園や周辺の冠水対策として青葉土木事務所は現在、公園内の排水設備を新しくする工事を行っている。この整備で園内や「美しが丘小学校入口」交差点付近の冠水を少しでも改善することが狙いだ。工事完成予定は来年1月中の予定。
美しが丘公園では現在、老朽化した公園施設を一部改良し、遊具や鉄棒、ベンチなどの改良工事が行われている。排水設備の更新は、同工事に伴い進められているもの。
大雨時の危険箇所
横浜市が発表している「洪水ハザードマップ」によると、「美しが丘小学校入口」交差点から「たまプラーザ団地前」交差点を抜ける道路は、大雨時に水がたまりやすく、通行止めになる可能性がある危険箇所に指定されている。「美しが丘小学校入口」交差点は四方向の道路すべてが、この交差点に向けて下り坂となっているためだ。さらに、美しが丘公園や周辺道路の街路樹の落ち葉などが原因で、排水溝がつまり道路が冠水することもあるという。
2010年12月には、周辺店舗が浸水、マンションの地下駐車場に水が入り込むなど大きな被害も報告されている。美しが丘二丁目で30年以上精肉店を営む杉山孝高さんは「数年前も店舗前まで水が溢れたことがあります。毎年、秋になると落ち葉が排水溝を塞いでしまうので、この時期は(冠水しないようにする)落ち葉掃除が大変です」と話す。
排水ルート新たに
今回行う排水工事では、既存の側溝を撤去し、園路に沿って、水をためる能力が高い「U型側溝」を約44m整備。また雨水の本管へ、より多くの水を運ぶため「横断溝」を3カ所新設する。これにより園内の排水能力が高まり、園内にたまる水や交差点方向に流れる雨水の量を抑えることが可能になるという。
青葉土木事務所担当者によると「この場所の地形が水のたまりやすい原因となっている。工事が完了すれば、排水機能が向上するので、周辺の冠水対策になるのでは」としている。
|
|
|
|
|
|