積雪13cmで区内混乱 交通・ごみ収集が一時寸断
横浜地方気象台によると横浜市では1月14日、13cmの積雪を記録した。市内で10cm以上の積雪は、2006年以来7年ぶり。青葉区では雪の影響で電車・バスの遅延運行や交通事故・救急搬送が相次いだ。また、ごみ収集車が全車両出動を見あわせるなど積雪への弱さが浮き彫りとなった。
予想に反して降り積もった今回の大雪―。青葉区内では、市と防災協定を結ぶ、横浜建設業協会青葉区会(若林訓晴会長)から68人が緊急出動。急勾配の幹線道路や学校・駅周辺などの除雪作業に追われた。「除雪や凍結防止剤の散布を行いました。祝日だったので人員の確保が困難でした」と若林会長は振り返る。
また、日頃区民の足となるバスや電車も大雪の影響を受けた。東急バスは坂の多い桜台周辺を走る「青32系統」を運休。横浜市営バスは14日・15日の2日間で100便以上が運転を見あわせた。また、市営地下鉄・田園都市線も遅延運行や運休が発生し、区民の交通手段に打撃を与えた。
事故件数は約2倍
青葉警察署によると14日から15日朝にかけての乗用車同士の衝突・追突などの交通事故は50件と多発。この件数は2012年の1日平均の約2・0倍となった。同署交通総務課担当者は「今後も雪の降る可能性はあります。(雪の降った)昨年2月末の翌日には凍結による死亡事故が発生しています。残雪の影響でスリップしたり、アイスバーンなどが出来ますので運転には十分気を付けて欲しい」と注意を促す。
また青葉消防署管内では、14日午前10時から17日午後6時までに30人が救急搬送された。中には骨折したケースもある。
未回収1450カ所
区内には約5800カ所のごみ集積場所がある。資源循環局青葉事務所では14日午前中、全車両52台がタイヤにチェーンを巻き出動。しかし、放置車両や急坂などの影響で午後から収集を断念した結果、1450カ所で未回収に。その後3日間かけ取り残し分を回収した。同事務所の田口篤之副所長は「ここ数年で全車両が出動を見あわせたことはない。(14日午後は)交通事故や安全を考慮し回収作業を見あわせた」と話した。
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