「たまプラーザ テラス リンクプラザ」は商業関連の店舗が多かったこれまでの施設に比べ、保育園やデイサービス、クリニックなど、生活に密着した店舗が多いのが特徴だ。住民のライフスタイルの実現と、地域のコミュニティ育成という東急電鉄(株)が目指してきた「たまプラーザ テラス」の開発が集大成を迎えた。
「より便利で安心な暮らしと地域の人々をつなぐ」とのコンセプトで誕生した「リンクプラザ」。今回の開業でたまプラーザ駅を拠点に、新石川地区の「南側」と美しが丘地区の「北側」の動線が一本で結ばれた。
「たまプラーザ テラス」は、リンクプラザに隣接する分譲マンション「ドレッセ たまプラーザ テラス」とデッキでつながれているほか、マンション内には地元住民や買い物客が往来できる、スロープ型の公共用通路を設置。新石川住民にとっては、同通路を利用すれば、駅までバリアフリーで足を運べるようになった。
医療、保育を重点整備
「高齢者」「子育て世帯」と2つの住民ニーズが存在する、たまプラーザ。そこで、東急電鉄(株)は今回リンクプラザの開業にあたり、医療や保育施設を重点的に誘致。区内初の駅直結型施設の地域ケアプラザでは、青葉区と英語や保育事業などを展開する民間企業が連携した子育て無料講座「どにち★ひろば」を実施。父親も参加できるよう、土日限定で開催される市内初の官民連携の子育て支援事業だ。「毎回予想を上回る人気ぶり」と区は話す。
そのほか、県内初出店となる東急のデイサービス、日曜診療や訪問診療を行うクリニック、車椅子やベビーカー利用者のためのスペースを確保した、三井住友銀行が出店している。
若い世代を呼び戻す
高齢化が進むたまプラーザでは老朽化や空き家が増加傾向に。そこで市と東急電鉄(株)は12年4月から、郊外住宅地再活性化事業「次世代まちづくり」を実施。今回のリンクプラザ開業もその一端を担う。約50年前の開発当時のように若い世代を呼び戻す再活性化計画を住民と考案中だ。5年間をめどに魅力ある街づくりの再構築を目指す。
食から「地域を活性化」
「ドレッセ たまプラーザ テラス」の1階に4月、都内青山・渋谷店に続く3号店目となるオーガニックレストラン「ロイヤルカフェガーデンたまプラーザ」が開店した。「地域になくてはならない店づくり」がテーマの同店。野菜は新石川など地元農家と契約している。「住宅地で比較的静かだった南口の活性化を目指したい」と同店は意気込む。
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