青葉台・アンジュ 菓子コンクールで優秀賞 県銘菓に指定
第26回神奈川県名菓展「菓子コンクール」で、メゾングラスアンジュ=青葉台=の焼菓子「カーニバル」が一般名菓の部40作品のなかから優秀賞に選ばれた。神奈川県指定銘菓として、百貨店などでも販売される。
コンクールは県内の魅力ある名菓を発掘しようと2年に1回行われており、味や形だけでなく、包装や市場性なども審査される。同店は今回初めての出品。松尾志乃代表取締役は「表彰式で知事から賞状をいただき、改めて県の銘菓になるという重みを感じた」と感慨深げに話した。
「カーニバル」は2002年、同店のオープン時に開発された。ガレット生地とダックワーズ生地を重ねた土台の上に、ナッツとドライフルーツをのせ、キャラメルソースをかけて焼き上げたオリジナルの焼菓子。二層の生地はそれぞれ焼成温度が異なるため、配合を変えるなど何度も試作して完成させたという。ウェディングケーキの製作を得意とする松尾代表が「贈り物や式でも使ってもらえるような、華やかなものを」と、デコレーションにもこだわった自信作だ。ファンが多く、ノーベル化学賞の授賞記念パーティーでも振る舞われたことがあるという。
二人三脚で開発にあたった先代シェフパティシエで夫の文人(ふみひと)さんは、1年ほどの闘病生活を経て3年前に脳腫瘍で他界。以来、スタッフと共に店を守ってきた。「だから、受賞できて本当にうれしい。頑張ってきたかいがあった」と笑顔をみせる。「楽しい時だけじゃなく、悲しい時にも元気になってもらえるようなお菓子を作りたい」。そんな思いも込められているという。
カーニバルは4月、アンテナショップ「かながわ屋」=中区山下町=で期間限定販売されるほか、物産展などにも出品される予定。
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