横浜市都市整備局は、駅構内と隣接地にトイレのなかった「こどもの国駅」の公衆トイレ整備を11月7日からスタートさせた。同局担当者によると、完成は2014年度中の予定で「できるだけ早く利用できるようにしたい」と話している。
横浜市は来年3月末までに、こどもの国駅前にトイレを設置する方針。同駅改札と「こどもの国」駐車場の間にある、車両止め前のスペースに建設される。
建物内には、男性専用の便器と個室が各1カ所、女性専用の個室が1カ所設置される。さらに車椅子使用者でも利用できる多目的トイレが1室設けられる予定。広さは30平方メートルほどで、道路面からの高さが約4m、横幅約3・5m、奥行約9・3mとなる見込み。市が東急電鉄(株)に委託し、施工は東急建設(株)が行う。今後、基礎工事などを行い5カ月後の完成を目指す。
都市整備局担当者は設置について「乗降客数などを加味して設置の判断をした。できるだけ早めに完成させたい」としている。
現在、こどもの国駅利用者は奈良山公園や商業施設「sanwa」のトイレを使用するケースが多いという。しかし、同公園のトイレは駅から離れた位置にある。また、商業施設のトイレは基本的に駅利用者のために整備されたものではない。さらに、同駅周辺のビルや近隣企業などでは以前から小便などの被害もあり地域住民は困っていた。
深夜の安全面不安視も
駅利用者で奈良町在住の女性は「今まで駅にトイレがなかったのは不便だった。非常にありがたい」と話す。一方で、ある男性からは「無人駅なので終電後の安全が気になる」と不安視する声もある。安全対策として市は防犯カメラの設置や終電後にはトイレの閉鎖などを検討しているという。
10年ほど前から市に対してトイレ設置を要望してきた、奈良町連合自治会の関根宏一会長は「急にトイレに行きたくなることもあるので困っていた、本当に喜んでいる。(駅の)外にあるので、電車に乗らない地域住民も使えるのでありがたい。一日でも早く整備してほしい」と期待を寄せる。
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