地域と学校を元気にしようと、神奈川県立元石川高校(岡部佳文校長)の生徒有志が商業施設「たまプラーザ テラス」で学外向けイベント「Moto-Fes.」を企画。11月14日の本番で、ファッションショーや合唱部による歌を披露し、会場を盛り上げた。
ファッションショーでは、同校女子生徒13人と、応援に駆け付けた上鶴間高校=相模原市=の生徒1人がモデルを務め、同施設テナント4店の服を披露した。
準備を進めてきたのは元石川高校の実行委員5人の生徒。企画の発端は今年5月ごろ、下田晃裕君(17)が校長室を訪れたことだった。2年生になり、「生徒の仲の良さを生かして、何か催しができないか」と考え、相談に来たという。
民間企業出身の岡部校長と話し合うなかで、「せっかくなら学内でなく、地域に向けたイベントにしよう」と、同施設でのイベントを構想。「たまプラーザにはよく買い物にも来ていたので、会場を生かせるファッションショーを思いついた」と下田君は振り返る。7月ごろに校長とともに同施設に企画を提案したところ、賛同を得られ、実現した。
当日は雨のため、出演予定だった吹奏楽部やダンス部の発表は中止になったが、これまで各部員やモデル役の生徒、施設側の協力を得ながら準備を進めてきた。
下田君は「実行委員のメンバーが集まらず大変な時期もあったが、高校生は何でもできると分った。東急の方にも、失敗しても温かく協力してもらい、感謝している」と話す。
地域への熱意受け
準備に協力してきた同施設の営業企画担当の粟倉香さんは「公立高校と企画を組むのは稀なことだったが、高校生の力で地域を盛り上げたいという熱意に押された。お客様にも地元の高校が出ていることで興味を持ってもらえたと思う」と笑顔を見せた。
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