6月に行われた第66回NHK杯全国高校放送コンテストの神奈川県大会で、県立元石川高校放送部(海部弘顧問)の2作品が上位入賞し、7月23日から渋谷区で開催される全国大会へ出場する。
「アナウンス」や「朗読」などの部門別で、全国の高校放送部が日頃の校内放送活動の成果を競うコンテスト。今年は全国から約1万500人の高校生が参加している。
同校から全国大会に進むのは県大会の「研究発表」で1位を獲得した、杉谷はなさん(2年)と民谷美咲さん(2年)が中心に手掛けた発表作品と、「ラジオドキュメント」部門で4位だった井上玲菜さん(3年)制作の作品。いずれも県大会の作品をさらに改善して全国大会に臨む。
高校生の視点で
放送部向けに日頃の活動の中から問題解決の努力などを発表する「研究発表」で、県大会4組中1位となった杉谷さんと民谷さん。昨年に同部が放送を担当した体育祭で機材に日光が当たり、音響機材にトラブルがあった事例から、同様のトラブルをなくすための対策をテーマに設定。パワーポイントや構成は民谷さん、発表は杉谷さんが担当した。
簡単にできる冷却装置を自分たちで考案し、発表ではその作り方の解説やすぐにできる冷却法を紹介。「誰が聞いても分かりやすい構成を目指した」と民谷さんが言うように、県大会では丁寧で分かりやすい点が評価された。「簡単なことでトラブルを回避できるので、機材を大切にしてもらえたら」と杉谷さん。全国大会は校内放送研究発表会という形で行われるため順位は付かないが、杉谷さんは「落ち着いて自分たちの納得いく発表をしたい」と意気込む。
一方、「ラジオドキュメント」部門の井上さんは、成人年齢の18歳への引き下げをテーマにした作品を制作。高校生らしい視点が評価され、12作品の中から4位で全国大会への推薦を獲得。
高校生の声や大学教授へのインタビュー、ツイッター等のSNSで実施したアンケート結果を盛り込んだ。台本作りから録音、構成、編集まで自分で手掛け、規定の7分以内で番組を制作した。
成人年齢の引き下げから「大人と子どもの違いとは」という答えのないテーマに踏み込んだことで、番組の結論に最も悩んだ。それでも「一人一人の中に答えはある。結論を提示するのでなく、聞いている人に考えもらう作品にしようと思った」と最後までまとめ上げた。
昨年も全国大会に出場している井上さん。「昨年は準々決勝で敗退してしまったので、今年は準決勝に残りたい」と、再び大舞台へ挑む。
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|