奈良町在住の山田大晟選手(24)=写真=が今夏、日本プロゴルフ協会(PGA)の資格認定プロテストに2度目の挑戦で合格。今春から複数の関門にあたるラウンドを戦い抜き、8月に最終テストの舞台で栄冠をつかんだ。相模原ゴルフクラブの所属プロとして、新たなスタートを切る。
毎年1000人規模が参加し、1次(36ホール)や2次(54ホール)を経て最終テストで上位50位タイが合格基準というプロテスト。山田選手は2度目の最終テストで、4日間72ホールを1アンダー31位タイで駆け抜けた。「初日から冷静さを保って戦えた。プロ入りは通過点なので、試合に出るために力をつけたい」と語気を強める。
競技者だった父親の影響で、クラブを握ったのは5歳ごろから。青葉台小、青葉台中学校を経て、県立横浜旭陵高校と専修大学(川崎市)ではゴルフ部へ。大学時代は1年春からレギュラー選手としてリーグ戦に出場。4年では主将として、男女部員40人を引っ張った。団体戦では登録選手12人を選び、出場順を組み立てるなどチーム戦術にも従事。4年にとって最後の秋季大会では、同級生を起用したい一方で勝つために冷静な判断を求められ、苦悩を繰り返した。「人の上に立ち、コミュニケーションをとることの大変さを知った」と当時を振り返る。
大学卒業後、昨春から相模原ゴルフクラブの練習生として、土日を含む午前中はアルバイト勤務し、昼過ぎから暗くなるまで日々鍛錬に打ち込んできた。「芝生のコースに出て実戦形式で打てるので、ピンチの場面や不調を想定した練習ができるのは大きい」。今年は、来季のレギュラーツアー上位資格取得に向けたトーナメント(QT)に参戦。今月の2次をトップ通過し、11月1日まで3次を戦う。「早くツアーで一勝したい」。その先に日本オープン制覇、そして海外への挑戦を見据える。
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