横浜市は4月から「横浜型医療的ケア児・者等コーディネーター」を各地に配置している。青葉区と緑区を担当しているのは青葉区医師会訪問看護ステーションの岩間慶子さんだ=写真。
医療的ケア児・者とは心身の機能に障害があり、呼吸や栄養摂取、排せつなどの際に医療機器やケアを必要とする人のこと。近年は医学の進歩を受け、増加傾向にあり、市内ではケア児500人、重度の知的障害と肢体不自由を重複する重症心身障害児・者を含めると1500人いると推計されている。
コーディネーターは、医療的ケア児・者等が在宅生活で必要な医療や福祉、教育などの支援を総合的に調整するほか、地域の関係機関でのサービス利用などを充実させることが目的。市と市医師会が協働で行っている事業で、各種専門的な研修を修了した訪問看護師が相談や調整役を担っている。
従来、ケア児を持つ保護者は、受け入れてくれる保育園や幼稚園を自分で探す必要があったが、コーディネーターが介在することで保護者の負担を軽減することが期待される。また、ケア児らが病院を退院する際、家で療養できるように事前に準備や調整を行うことも役目の1つ。そのほか、岩間さんは「制度があっても内容が複雑だったり、ケア児を抱える保護者は、手続き自体が困難で諦めてしまうこともある」とし、広くサポートをしていきたいと話す。また、医療的ケアの程度が重いと、療育センターや特別支援学校に行っても保護者が付き添うケースも多く、岩間さんは保護者が休む時間も作れたら、と話している。
相談受付は平日午前9時から午後5時。同ステーション(青葉区・緑区)【電話】045・507・7878
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