２０２１年春の叙勲、褒章の受章者が４月29日に発表された。青葉区内在住者は15人だった。
国家・公共に対し、功労が認められる人に贈られる勲章。功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた人が対象の「旭日章」と、公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた人が対象の「瑞宝章」がある。区内からは瑞宝中綬章に外交功労として元特命全権大使（ウクライナ国駐箚（ちゅうさつ））の黒川祐次氏、教育研究功労として横浜国立大学名誉教授の白鳥正樹氏、国土交通行政事務功労として元九州地方整備局長の鈴木克宗氏が受章した。その他の旭日小・瑞宝章の受章者は以下の通り。敬称略。【旭日小綬章】▽地方自治功労／元横浜市会議員・菅野義矩【旭日双光章】▽弁理士業務功労／元日本弁理士会副会長・尾崎光三【瑞宝小綬章】▽国土交通行政事務功労／元国土交通省海事局総務課首席海技試験官・池田明▽総務省行政事務功労／元消防庁消防大学校長・小浜本一▽警察功労／元中部管区警察局総務監察部長・桂木俊郎▽経済産業行政事務功労／元特許庁審判部審判長・河野直樹▽保健衛生功労／元国立医薬品食品衛生研究所食品添加物部長・棚元憲一【瑞宝単光章】▽調停委員功労／調停委員・上田彩子【危険業務従事者叙勲・瑞宝双光章】▽警察功労／元警視庁警部・梅澤道寛
一方、褒章は顕彰内容で紅・緑・黄・紫・藍・紺の６種類がある。今回は黄綬褒章（業務精励）を（株）シュタットシンケン取締役会長の中山一郎氏（食肉加工業・卓越技能）と、全日本空輸（株）フライトオペレーションセンター先任機長室付シニア機長の野村達也氏（航空機操縦業務）が受章。また、藍綬褒章（消防功績）を青葉消防団副団長の若林晃氏が受章した。
受章者の声
旭日小綬章を受章した菅野氏は市議を７期務めたほか、社会福祉法人を運営。若者や高齢者、障害者の自立支援、生活支援に長年携わってきた。菅野氏は受章を喜びつつ「コロナ禍で各種支援も難しくなっているが今後も続けたい」と語った。
黄綬褒章を受章した中山氏は本場ドイツ製法のソーセージとハムを製造し、19年に現代の名工に認定。青葉台と奈良町で店舗「シュタットシンケン」を営んでいる。中山氏は「今後は後進に安全安心の食品づくりを伝えていきたい」と語った。
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