青葉台駅を中心に約40年にわたり清掃活動を続けてきた青葉台連合自治会(山川英子会長)が、地域環境美化功績者として今年度の「環境大臣賞」を受賞することが6月22日に発表された。自治会員や商店会、PTA、企業など地域ぐるみで行ってきた活動。山川会長は「歴代の関係者や地域のみんなで頑張ってきた活動が評価されて嬉しい」と喜びを語った。
地域環境美化功績者表彰は、多年にわたり顕著な功績があった人、団体を環境大臣が表彰するもの。今年度は市内から同連合と泉区の個人1人が選ばれた。
浄化活動がきっかけ
清掃活動の始まりは1979年。当時、駅裏にあった有害図書の自販機撤去を目的に「恩田自治連合会」(当時)の浄化活動としてスタートした。
警察署の指導もあって自販機は88年に撤去。その後、青葉台連合自治会として分離独立して活動を引き継ぎ、翌89年には自治会だけでなく学校・PTAや商店会、行政なども参加して「環境浄化活動推進会」を発足。本格的に清掃活動を開始した。また、同連合の組織に「環境部」など専門部会を設け、同会の正式な活動として位置付けて継続する仕組みを整えていった。最初は50人程度で始まった活動も今では毎回100人以上が参加するように。山川会長は「まさに『継続は力なり』。これまで長年にわたり参加してくれた皆さんのおかげ」と活動の広がりを喜ぶ。その長年の活動が評価され、2009年には横浜環境行動賞「ヨコハマはG30」推進者表彰、16年に神奈川県美化運動推進功労者表彰も受賞した。
顔の見える関係づくり
清掃実施日は原則固定で「毎月第2火曜の午後3時に駅前交番に集合」(1、4、5、8月除く)。参加は強制ではなく、あくまでボランティア。「来れる時に来てくれればいい。日にちが固定されていれば迷わないし、『子どもが小学生の時にPTAで参加してました』って10数年ぶりに参加してくれる人もいる」と山川会長。駅を中心に北は若草台や桜台、南はさつきが丘やしらとり台までの各エリアをグループごとに担当。住民が参加しやすいようコースの終点には備品を回収する役員がいて、帰宅する方面に向かいながら清掃ができる工夫もされている。「活動が10年を過ぎた頃から沿道のたばこのポイ捨てなどが減ってきた。日ごろから地域で暮らす住民や商店主らが顔を合わせ、地域のつながりやまちの取り組みの1つとして根付いてきていることを実感することができ何より嬉しい」と山川会長。
次回の清掃は7月13日(火)の午後3時から。
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