11日に開催される「防災・減災講座」の実行委員長 中島 光明さん 東本郷在住 76歳
自然を愛し活動楽しむ
○…「少しでも防災について感心を持ってもらいたい」。11日に、自身の活動の拠点となっている緑区市民活動支援センターで行われる第2回防災・減災講座の実行委員長を務める。昨年発生した東日本大震災がきっかけとなり市民の関心が高まった防災をテーマにした第1回は大盛況。「首都圏直下型地震の発生が危惧されている今、発災後の自助と共助が重要」と言葉に力がこもる。
○…自然豊かな環境で育った影響で、大学では害虫学を専攻し、人間と昆虫を含めた生物の共存などについて学んだ。自然を愛する心から、年を重ねるごとに地球温暖化問題に対する関心を強めた。退職直後には、温暖化がテーマだった区民会議に「これだ」と考え応募。まちづくりネットワーク緑の前身となる会議に参加したことで市民活動の魅力にひかれ、その後は毎回出席。現在は、代表委員としてテーマごとに協議した市民からの意見をまとめる立場となっている。
○…市民活動に参加するようになり人の輪が広がり「地域での自分の生きがいを見つけた」と実感している。現在は、防災に関する街づくりを提案する防災塾・だるまの副代表やボランティア団体の理事を務めるなど多忙な日々を送る。一方で、毎晩たしなむワインが趣味。サラリーマン時代の1988年に訪れたヨーロッパで本場のワインに出合い「極めたい」と決心。その後は、日本ソムリエ協会認定のワインエキスパートの資格も取得し、知識はボランティアとしてワインの魅力を伝える講座で生かしている。
○…防災の備えについての重要性を「電気、ガスなどが寸断された時のトイレ対策も問題」と語る。来年2月には第3回の講座企画を進めており、市民活動に参加することで自身の居場所や生きがいを確立している。「自分が楽しむことが一番」と話す顔は自然とほころび、頬はうっすらと赤ワイン色に染まって見えた。
|
|
|
|
|
|